今が旬「りんご」完全ガイド|ふじ・つがる・シナノゴールドの違いと蜜・保存【2026年10月】

果物
今が旬|果物
2026.10.15こよみ市場 編集部
秋の果物売り場で、いちばん長く場所を取っているのがりんごです。8月から11月まで、品種を入れ替えながら次々に並びます。ところが、「りんご」とだけ書かれた値札の下に、まったく性格の違う果物が置かれているのがこの果物のややこしいところ。つがるは今すぐ食べるためのりんご、シナノゴールドは置いておけるりんご、ふじは年を越して春まで付き合うりんご——役割が違います。この記事では、青森県が毎年出している冊子『青森りんご』と農林水産省の統計をもとに、いつ何が出るのか、蜜とは結局なんなのか、どう置けば長持ちするのかを整理しました。市場の3人がご案内します。
🍎 結論だけ先に:①りんごは8月から11月まで、収穫時期で4つに分かれる——青森県は極早生種(8月20日頃まで)・早生種(9月20日頃まで)・中生種(10月20日頃まで)・晩生種(10月20日頃以降)と分類しています。②「日持ちするりんご」は晩生種。つがるは早生種なので、買ったら早めに食べる。③蜜そのものは甘くない——蜜は熟度の目印であって、砂糖のかたまりではありません。しかも蜜が多いものほど日持ちしません。——この3つを、理由といっしょに見ていきます。
こよみ(果物・野菜担当)
りんごって、買ってがっかりする理由がだいたい決まっているの。9月に買ったつがるを冷蔵庫で1か月ねかせて「ボケた」とか、11月に買ったふじを台所に出しっぱなしにして「しなびた」とか。どの品種も同じ扱いでいけると思っていると、そこで転ぶ。今日はそこを分けて話すね。

りんごの旬は「8月から11月」|4つの区切りで覚える

りんごは、ひとつの季節にどっと出て終わる果物ではありません。青森県農林水産部りんご果樹課が発行している冊子『青森りんご』(令和8年3月版)によると、青森りんごは8月から11月まで品種ごとに収穫され、収穫時期によって次の4つに分類されています。

区分 収穫する時期 代表的な品種 買ったあとの持ち時間(冷蔵)
極早生種8月20日頃までに収穫夏緑、恋空(あおり16)せいぜい2週間くらい
早生種9月20日頃までに収穫つがる、きおう、未希ライフ1か月半〜2か月
中生種10月20日頃までに収穫シナノスイート、ジョナゴールド、紅玉、トキ2か月〜3か月
晩生種10月20日頃以降に収穫ふじ、シナノゴールド、王林、北斗、星の金貨3か月〜8か月

※区分と収穫時期は青森県『青森りんご』令和8年3月版。冷蔵での持ち時間は地方独立行政法人 青森県産業技術センター「りんごの旬とは」による品種群ごとの目安。

この表のいちばんの読みどころは、いちばん右の列です。収穫が遅い品種ほど、買ったあとに持つ。りんごは見た目がどれも似ているので同じ扱いをしがちですが、極早生種と晩生種では持ち時間が10倍以上ちがいます。9月に買ったりんごを「まだ大丈夫だろう」と11月まで置いておく——この失敗は、区分を知っていれば起きません。

りんごの主な品種の収穫時期(青森県の資料より) 主な品種の収穫時期(青森県での目安) 8月中〜下旬9月10月11月 恋空つがるトキシナノスイート紅玉ジョナゴールドシナノゴールドふじ王林 緑=早い品種(早めに食べる)/橙=中生種/濃い橙=晩生種(置いておける)。年や産地で前後します。
みのり(市場編集部)
品種の数を先に言っておくと、冊子には世界に約15,000種、日本に約2,000種、そのうち青森県内で主に栽培されているものが約50種、市場に主に出荷されているものが約40種とあるの。全部を覚える必要はまったくないわ。店に並ぶ主役は10種ほど。そこだけ押さえれば十分よ。

つがる|9月上〜中旬。「早く食べきる」ためのりんご

つがるは、青森県りんご試験場(現在の青森県産業技術センターりんご研究所)が育成し、昭和50年に品種登録された早生種です。親はゴールデンデリシャスと紅玉。収穫は9月上旬〜中旬、300グラム程度で紅色に縞が入り、冊子の表現では「果肉は硬めでち密、多汁、甘味が強く、食味良好」とされています。

買い物での要点はひとつ。つがるは早生種なので、冷蔵しても1か月半〜2か月が目安です。晩生種のように何か月も置く前提で買うと、あとから食感が落ちます。9月から10月の頭に見かけたら、その2週間ほどで食べきる量だけ買う。これがつがるとのいちばん良い付き合い方です。

💡 「表面がベタベタする」は傷んだサインではありません:つがるやジョナゴールドで手がベタつくことがあります。冊子はこれを「油あがり」と呼び、「主成分はリノール酸とオレイン酸であり、りんごが成熟すると増え、皮の表面に出てきます。これらの成分に害はなく、むしろ不飽和脂肪酸と呼ばれる栄養価の高いもの」と説明しています。つまりワックスを塗ったものではなく、よく熟しているしるし。返品や廃棄の理由にはなりません。

シナノゴールド|10月下旬〜11月上旬。黄色くて、置いておける

シナノゴールドは長野県果樹試験場が育成し、平成11年に品種登録された黄色いりんごです。ゴールデンデリシャスと千秋から生まれました(親のどちらを母とするかは資料により記載が分かれます)。長野県の農業関係試験場の解説では、昭和58年に交配し、平成3年に実が成り、平成11年に品種登録という長い道のりが紹介されています。

青森県の冊子では晩生種で10月下旬〜11月上旬収穫、350グラム程度で黄色、「香りがあり多汁で、高い糖度と十分な酸味があります」「貯蔵性に優れています」とされています。なお長野県では収穫期をもう少し幅広くとらえており、産地によって前後します。

台所での使いどころははっきりしています。酸味が残るので、加熱しても味がぼやけない。焼き菓子やコンポートに向きます。そして貯蔵性が高いので、箱で買っても追い詰められません。「甘いだけのりんごは飽きる」という人が最後に戻ってくる品種でもあります。

こよみ
シナノゴールドは黄色いから熟していないと思われて損をしているりんごなの。黄色いのが完成形。赤くなるのを待つ必要はないよ。あと「信州りんご三兄弟」っていう呼び名を見かけたら、それは秋映(あきばえ)・シナノスイート・シナノゴールドの3つのこと。全農の登録商標で、三兄弟の中ではシナノゴールドがいちばん遅く出るの。

ふじ|10月下旬〜11月中旬。春まで店にあるのには理由がある

ふじは、農林省園芸試験場東北支場(当時は藤崎町、現在の農業・食品産業技術総合研究機構 果樹茶業研究部門)が育成し、昭和37年に命名・登録された晩生種です。親は国光とデリシャス。収穫は10月下旬〜11月中旬、350グラム程度で、冊子は「果肉はやや粗く、果汁が極めて多く、甘酸のバランスに優れ食味良好です」としています。青森県の品種別生産割合ではふじが約半分を占めます。

ふじが特別なのは、収穫が終わってからの長さです。冊子には「収穫されたりんごは順次出荷されますが、『ふじ』のように貯蔵により翌年の8月まで出荷されるものもあります」とあります。春や夏にスーパーで見かけるりんごが、だいたいふじである理由はここ。10か月近く、貯蔵しながら出し続けているわけです。

「サンふじ」と、ただの「ふじ」は何が違うのか

店先でサンふじという名前を見かけます。これは別の品種ではなく、袋をかけずに育てた(無袋栽培の)ふじのことです。冊子の説明では、「袋をかけないで育てる方法を無袋栽培といいます。太陽の光をいっぱい浴びて育つ無袋りんごは、糖度が高く、とてもおいしく仕上がります。食べ頃は、無袋のふじで3月いっぱいまでです」。

いっぽう有袋栽培は、「まだ果実が小さい時から、袋をかけて育てる方法」で、「有袋りんごは着色が良く貯蔵性が高いことから5月以降の出荷の主役となり、年間を通じて安定した品質のりんごをお届けできます」とされています。

🗓 買い物にそのまま効く話:3月ごろまでに食べるなら無袋(サンふじ)、5月を過ぎてりんごを買うなら有袋のふじ——という棲み分けになっています。「春になってからのりんごは味が落ちる」と感じるとしたら、それは品種ではなく、出回っているものが切り替わったからです。5月以降のりんごに無袋の甘さを期待すると、毎年がっかりすることになります。

そのほか、覚えておくと得をする品種

主役の3つ以外にも、目的がはっきりしている品種があります。いずれも青森県『青森りんご』(令和8年3月版)の記載です。

品種 区分・収穫 向いている使い道
紅玉(こうぎょく)中生種・10月中旬アメリカ原産で明治4年に導入。240グラム程度。酸味が強く加工適性が高く、ジュースやお菓子、料理用として一番人気。アップルパイを焼くならこれ
ジョナゴールド中生種・10月中〜下旬350グラム程度、紅色。ち密で甘酸適和。酸味があることから加工需要もある=生でも焼いてもいける中間型
シナノスイート中生種・10月上〜中旬長野県果樹試験場育成、平成8年品種登録。ふじとつがるの子。300グラム程度で甘味が強い。酸味が苦手な人へ
王林(おうりん)晩生種・10月下旬〜11月上旬福島県生まれ、昭和27年命名。300グラム程度の黄緑色で独特の芳香。香りで選ぶりんご
北斗(ほくと)/ぐんま名月晩生種・10月下旬〜11月上旬どちらも冊子に「蜜が多く入ります」と明記。蜜入りを狙うならこの2つ
星の金貨(あおり15)晩生種・10月下旬〜11月上旬糖度15〜16%程度、酸度0.3%程度。皮が薄いので丸かじりに最適で、貯蔵性にも優れる。青森県の登録商標
千雪(あおり27)中生種・10月中〜下旬果肉が変色しにくいため、切ってから時間が空くサラダ・お弁当向き。糖度15%程度。青森県の登録商標
しゅん(魚担当・漁師)
おれは果物には詳しくねえが、「切っても色が変わらねえりんご」ってのは素直にすげえと思う。弁当に入れて塩水につける手間がいらねえんだからな。魚でいえば血合いが変わらねえようなもんだ。道具が増えるんじゃなく、手間が減る。こういう品種改良は好きだ。

蜜の正体|「甘い部分」ではありません

こよみ
ここはいちばん誤解されているところ。蜜は、なめても甘くないの。びっくりするでしょ。じゃあなんで蜜入りが喜ばれるのか——それは蜜が「よく熟した」という証拠だから。原因じゃなくて結果なんだよ。

農林水産省の消費者相談のページでは、蜜入りを「果実の成熟に伴って、果肉の一部が水浸状になる生理的な現象」と説明しています。仕組みは青森県の冊子のほうが詳しく、「葉で光合成により作られたでんぷんはソルビトール(糖アルコール)に変化して、果実に運ばれます。ソルビトールは、果実にある酵素の働きによって甘みのもとになる果糖、しょ糖、ぶどう糖に変えられます」とあります。

そして熟度が進むと、「葉から果実へ運ばれたソルビトールは、果糖やしょ糖に変わることができなくなると、細胞と細胞のすきまにたまり、水分を引き寄せます。これが蜜の正体です」。続けて「蜜そのものはあまり甘くないのですが、蜜が入ったりんごは甘み成分がたくさん含まれ、熟度が進んだことを示しているのです。蜜はおいしさの証拠です」と書かれています。

蜜が入らない品種を責めても仕方がない

農林水産省は「蜜の入り方は品種によって異なり、完熟しても全く蜜の入らない品種もあります」としています。青森県りんご対策協議会はさらに具体的で、「王林」「つがる」「ジョナゴールド」などは熟しても蜜が入ることは基本的にないと明記しています。

つまり王林を切って蜜がなくても、それは未熟でも外れでもありません。蜜を期待するならふじ・北斗・ぐんま名月のように、蜜が入る品種を名指しで選ぶことです。品種を見ずに「蜜入り」だけを追うと、毎回がっかりする買い物になります。

★蜜入りには落とし穴がある:日持ちしません

⚠️ ここは知らないと損をします:農林水産省のページには「過剰に蜜の入った果実は日持ちしないので、蜜入りりんごは新鮮なうちに食べるのがおすすめです」とはっきり書かれています。蜜入りを箱でまとめ買いして、正月まで置いておく——これが、いちばんやってはいけない買い方です。蜜が多いものほど先に食べる。順番を決めるだけで、傷ませる数が減ります。

もうひとつ知っておくとよいのが、蜜は消えるという事実です。青森県りんご対策協議会は、収穫後、蜜は徐々に果肉に吸収されていくが、消えても甘さは変わらないと説明しています。「買ったときは蜜があったのに、いま切ったらない」は、味が落ちたわけではありません。ここを知らないと、店に苦情を言いに行くことになりかねません。

ついでに、甘いりんごが育つ条件も冊子に図でまとめられています。日光を多く受けるほど、果実を養う葉が多いほど、色が良くつくほど、収穫を遅らせるほど甘くなる。晩生種=収穫が遅い=甘いという関係は、ここから来ています。

店での選び方|見るのはこの4つ

難しい道具は要りません。青森県の資料で説明されている性質を、売り場で使える形に並べ直すと次のようになります。

  • 色よりも「地の色」を見る:赤い品種は、赤の濃さより赤くない部分(地色)が黄色っぽく抜けているか。緑が強いものは熟しきっていないことがあります。黄色い品種(王林・シナノゴールド・星の金貨)は黄色が完成形で、赤くなるのを待つ必要はありません。
  • 持って重いものを選ぶ:りんごは果肉100グラム当たりの水分が83.1%(日本食品標準成分表(八訂)増補2023、青森県冊子より)。水分が抜けると軽くなります。同じ大きさなら重いほうが新鮮という単純な話です。
  • 皮のベタつきは減点にしない:前述の「油あがり」です。熟しているしるしなので、むしろ食べ頃の合図として扱います。
  • 大きさは用途で決める:紅玉240グラム前後、つがる・シナノスイート・王林300グラム前後、ふじ・シナノゴールド350グラム前後、陸奥430グラム、世界一500グラム程度。一人で食べきるなら小玉、切り分けて出すなら大玉。大きいほど良いわけではありません。

保存|冷蔵室に入れ、袋の口を閉じる。理由は2つあります

みのり
りんごの保存は「袋の口を閉じる」の一点に尽きるの。しかも理由が2つあって、2つめを知らないと、りんご以外の野菜まで巻き添えにするのよ。

青森県りんご対策協議会が案内している手順は単純です。大きめで厚手のポリ袋にりんごを入れ、口を閉じて冷蔵室へ。野菜室でも構わないものの、凍らない程度で0〜5度くらいの場所のほうが鮮度を長く保てます。

口を閉じる理由は2つあります。

  • ① 水分が蒸発するのを防ぐ。りんごは水分が8割以上。むき出しで置くと、しなびるのは中身が減っているからです。
  • ② りんごから出るエチレンガスの影響が、ほかの野菜や果物に及ぶのを防ぐ。エチレンは成熟を進める植物ホルモンで、りんごは特に多く出します。野菜室に裸のりんごを置くと、葉物がしんなりしたり、じゃがいもから芽が出やすくなったりします。
🥔 逆に利用することもできます:かたいキウイやアボカド、青いうちに買ってしまった果物は、りんごと一緒にポリ袋に入れておくと早く食べ頃になります。エチレンは邪魔者ではなく、使い方を分けるだけ。長持ちさせたいものとは離す、早く熟させたいものとは一緒にする——覚えるのはこれだけです。

どれくらい持つかは、冒頭の表のとおり品種群で変わります。青森県産業技術センターの説明では、冷蔵で極早生種はせいぜい2週間くらい、早生種で1か月半〜2か月、中生種で2か月〜3か月、晩生種で3か月〜8か月。加えて無袋のふじは3月まで、星の金貨は普通の栽培・冷蔵で6月までおいしく食べられる超長期の品種とされています。

📦 箱で買ったときの段取り:届いた日に一度ぜんぶ出し、傷があるものを分けて先に食べます。傷んだ1個はエチレンを大量に出し、周りを巻き込みます。残りは数個ずつ厚手のポリ袋に小分けして冷蔵。全部を1つの袋に入れると、開け閉めのたびに全部が温度変化にさらされます。

数字で見るりんご|青森61%、長野18%

農林水産省の作物統計調査(令和8年5月26日公表・概数値)によると、令和7年産のりんごの収穫量は57万7,400トンで、前年産に比べ3万1,800トン(5%)減りました。出荷量は52万9,700トンで同じく2万5,200トン(5%)減。栽培面積は3万3,700ヘクタール、結果樹面積は3万2,500ヘクタールで、それぞれ前年産より4%減っています。10アール当たり収量は1,780キログラムで、前年産を30キログラム(2%)下回りました。

都道府県別の収穫量割合は、青森県が61%(35万1,400トン)、長野県が18%(10万6,400トン)、岩手県が5%(3万800トン)で、この3県で全国の約8割を超えています。

📊 この数字が買い物にどう効くか:面積も収量も減っている年は、店頭価格が上がりやすく、大玉が出にくくなります。「今年はりんごが小さい・高い」と感じたら、値付けの都合ではなくその年の作柄である可能性が高いということ。そういう年は、贈答用の大玉より、家で食べるぶんを訳あり品や小玉でまとめるほうが納得のいく買い物になります。なおこの数値は概数値で、確定値は令和8年12月に公表される予定です。

産地の内訳を青森県の冊子で見ると、令和6年産の全国生産量609,200トンのうち青森県が370,500トン。県内では弘前市を中心とした中南地域が県全体の約66%を占めます。世界に目を向けると2024年の生産量は約9,788万トンで、最も多いのは中国(5,129万トン)、日本は29万トン規模——日本のりんごは量で勝負している果物ではないことがわかります。

贈り物に選ぶときの見どころ

みのり
りんごは贈り物として当たりはずれが少ないほうよ。日持ちがして、子どもからお年寄りまで食べられて、置き場所に困らない。ただし「箱で10キロ」は喜ばれないことがあるの。そこだけ気をつけて。
  • 相手の人数から玉数を決める:晩生種なら数か月持ちますが、冷蔵庫に入る量かどうかが現実的な制約です。ひとり暮らしや二人世帯へ大箱を送ると、置き場所に困らせます。
  • 品種名を書いて送る:「ふじ」「シナノゴールド」と分かるだけで、受け取った側が食べ方を選べます。紅玉なら「焼き菓子に向きます」とひとこと添えると、使い道に迷いません。
  • 蜜入りを選んだら「早めに」と伝える:前述のとおり蜜が多いものは日持ちしません。黙って送ると、大事に取っておかれて傷みます。
  • のし(熨斗)の表書き:季節のごあいさつなら「御礼」、12月に入れば「御歳暮」。時期の決まりは七五三2026は11月15日(日)|数え年・千歳飴・内祝いでも触れた、のしの考え方と同じです。
🛒 楽天とふるさと納税の使い分け:贈り物なら通販(楽天など)。のし・配送日の指定・箱の見た目まで選べます。自分の家でたっぷり食べるならふるさと納税で、産地の自治体へ寄付すると返礼品が箱で届きます。控除を受けられるのは寄付をした本人で、上限額は収入や家族構成で変わります(総務省)。年内の受付締切が12月31日より前になる自治体・支払い方法もあるので、申し込む前に各自治体の案内を確かめるのが確実です。

りんごのよくある質問(FAQ)

Q. 切ったら蜜が入っていませんでした。はずれだったのでしょうか?
A. 品種によります。農林水産省は「蜜の入り方は品種によって異なり、完熟しても全く蜜の入らない品種もあります」としており、青森県りんご対策協議会は「王林」「つがる」「ジョナゴールド」などは熟しても基本的に蜜が入らないとしています。また収穫後、蜜は徐々に果肉に吸収されていきますが、消えても甘さは変わりません。

Q. りんごは常温と冷蔵、どちらで保存すればいいですか?
A. 冷蔵室が向きます。大きめで厚手のポリ袋に入れて口を閉じ、凍らない程度で0〜5度くらいの場所へ。口を閉じるのは、水分の蒸発を防ぐためと、りんごから出るエチレンガスがほかの野菜や果物に影響するのを防ぐためです。

Q. 「サンふじ」は「ふじ」と別の品種ですか?
A. 別品種ではなく、袋をかけずに育てた無袋栽培のふじを指します。青森県の資料では、無袋のふじの食べ頃は3月いっぱいまで、有袋のりんごは貯蔵性が高く5月以降の出荷の主役になるとされています。

Q. 皮がベタベタしています。ワックスですか?
A. 塗ったものではありません。青森県の資料では「油あがり」と呼ばれる現象で、主成分はリノール酸とオレイン酸。りんごが成熟すると増えて皮の表面に出てくるもので、害はなく、よく熟しているしるしとされています。

まとめ/次の旬は

りんごは、①8月から11月まで、収穫時期で極早生・早生・中生・晩生の4つに分かれ、遅い品種ほど買ったあと長く持つ、②蜜そのものは甘くなく、熟度の目印。しかも蜜が多いほど日持ちしない、③保存は厚手のポリ袋の口を閉じて冷蔵室。口を閉じるのは水分とエチレンの両方のため。この3つで、りんご売り場での迷いはほとんど消えます。

秋の果物棚では、りんごの少し前に西洋なしが並びます。追熟という正反対の性格を持つ今が旬「ラ・フランス」完全ガイドと読み比べると、果物ごとの作法の違いがはっきりします。シャリシャリの食感つながりでは今が旬「梨」完全ガイド、冬に向かう柑橘のリレーは今が旬「みかん」完全ガイドへ。渋抜きという独特の手間がある今が旬「柿」完全ガイドも同じ棚のご近所です。その月ごとの旬をまとめて見たいときは10月が旬の食べもの一覧が入り口になります。
——みのりが案内するお歳暮はいつからいつまで?も公開しました。

こよみ(こよみ市場 果物・野菜担当)
畑と果樹園の旬を担当。産地の資料と国の統計をたどって、選び方と扱い方を案内します。海のしゅん、編集部のみのりと3人でお届けしています。
※出典(2026年10月時点):品種ごとの収穫時期・区分(極早生/早生/中生/晩生)、各品種の育成経過・重さ・糖度・特徴、蜜の仕組み、無袋栽培と有袋栽培、「油あがり」、りんごの成分は、青森県農林水産部りんご果樹課『青森りんご』令和8年3月版(青森県農林水産部りんご果樹課)。蜜入りの定義・品種差・日持ちは農林水産省「蜜入りりんごの蜜は何ですか。」(消費者の部屋)。収穫量・出荷量・栽培面積・都道府県別割合は農林水産省「作物統計調査 令和7年産りんごの栽培面積、結果樹面積、収穫量及び出荷量」(令和8年5月26日公表・概数値/確定値は令和8年12月公表予定)。品種群ごとの冷蔵での賞味期間は地方独立行政法人 青森県産業技術センター「りんごの旬とは」。蜜が入らない品種・蜜の吸収・ポリ袋での保存手順は一般社団法人 青森県りんご対策協議会の公開情報。シナノゴールドの育成経過は長野県農業関係試験場、りんご三兄弟の呼称は全国農業協同組合連合会の登録商標です。ふるさと納税は総務省 ふるさと納税ポータルサイト「税金の控除について」によります。収穫時期・日持ちは産地・品種・天候・保存場所で前後するため、目安としてお読みください。栄養や効能について特定の効果を保証するものではありません。

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